1. 準備
C, C++の環境が設定されたdockerコンテナはビルド済だとする.
例えば,cpp-gpuコンテナイメージがビルドしてあるとする.
また,JetBrains社の学生ライセンス用のアカウントも取得済だとする.
2. CLionの使い方
2.1 dockerコンテナの起動
例えば,cpp-gpuコンテナを起動する.
$ docker_run_cpp_gpu.sh
CLionが起動する.
2.2 CLionの初期設定
- 最初に起動したときのみ,「Complete Installation」ウィンドウが開く.
- 「Complete Installation」ウィンドウで「Do not import settings」を選択し,「OK」をクリックする.
- 「CLion License Activation」ウィンドウが開く.「Activate license with:」の「JetBrains Account」にチェックを入れ,「Username or email:」と「Password:」を入力し,「Activate」をクリックする.
- 「Customize CLion」ウィンドウが開く.好きなUI themeを選択し,「Skip Remaining and Set Defaults」をクリックする.
- 「Welcome to CLion」ウィンドウが開く.
2.3 プロジェクトの作成
2.3.1 最初に起動
- 「Welcome to CLion」ウィンドウで「New Project」を選択すると,「New Project」ウィンドウが開く.
- 「Location:」にプロジェクトを作成するディレクトリ(プロジェクト名)を入力し,「Create」をクリックする.ここでは「project」という名前にしたとする.
2.3.2 2度目以降
- 「File」メニューから「New Project…」を選択すると,「New Project」ウィンドウが開く.
- 「Location:」にプロジェクトを作成するディレクトリ(プロジェクト名)を入力し,「Create」をクリックする.ここでは「project」という名前にしたとする.
2.4 ソースコードの記述
- 左のペインでプロジェクト名「project」を右クリックし,「New」「C/C++ Source File」を選択すると,「New C/C++ Source File」ウィンドウが開く.
- 「Name:」に名前を入力する.例えば「test.cpp」と入力する.
- ソースコードを記述する.
例えば以下のようなコードを記述する.
#include <iostream> int main() { std::cout << "Hello, World!" << std::endl; return 0; }
2.5 CMakeLists.txtの編集
左のペインで「CMakeLists.txt」をダブルクリックし,開く.
2.5.1 実行ファイル名とソースコード名の指定
add_executableの部分を以下のように書き換える.
add_executable(プロジェクト名 ビルドするソースコード名)
プロジェクト名が「project」,ソースコード名が「test.cpp」の場合は以下のように書く.
add_executable(project test.cpp)
2.5.2 リンクするライブラリの指定
リンクするライブラリがある場合には以下のように書く.
target_link_libraries(プロジェクト名 ライブラリ名0 ライブラリ名1 ...)
例えばOpenGLのプログラムを作成する際には「GL」「GLU」「glut」等のライブラリをリンクする必要がある.そのような場合には,以下のように書く.
target_link_libraries(project GL GLU glut)
「test.cpp」ではライブラリをリンクする必要がないため,書かなくてよい.
2.6 ビルドと実行
2.5.1 CLionのメニューからビルドし,実行
- 「Run」メニューから「Run…」を選択すると,「Run」ウィンドウが開く.
- 「project」を選択すると,下のペインに実行結果が表示される.
2.5.2 CLionのメニューからビルドし,Terminalで実行
- 「Run」メニューから「Build」を選択する.
- ウィンドウの左下のアイコンをクリックし,「Terminal」をクリックする.
- 「Terminal」で以下のように入力すると,実行結果が表示される.
$ cmake-build-debug/project