型・変数・代入

目的

Pythonでは,数値データや文字列データに名前をつけ,名前でデータを呼び出しながら処理を記述していく.ここでは,データに名前をつけて処理を記述する方法を学ぶ.

説明

オブジェクト

前回は数値データや文字列データを扱った.今後はオーディオデータ・画像データ・その他様々なデータを扱うが,Pythonではこれらは全てオブジェクトと呼ばれる.

オブジェクトには型があり,そのオブジェクトで何ができるかは型によって決まる.型を表示するにはtype関数を使用する(関数については後で学ぶ).ここでは前回扱った数値データや文字列データの型を見てみよう.1という数値の型を表示するには以下のようにすればよく,出力からint型(整数値型)であることがわかる.

同様に1.5という数値の型はfloat型(浮動小数点型),「Hello.」という文字列の型はstr型であることがわかる.

変数と代入

Pythonで処理を記述する際にはオブジェクトに名前をつけることが多い.オブジェクトに名前をつけるには代入文が使用される.例えば,年齢を表す数値20に「age」という名前をつけるには,以下のようにすればよい.

このとき「age」を変数,「20」を値,「age = 20」を代入文と呼び,「変数ageに値20を代入する」と言うが,ここでは「20というオブジェクトにageという名前をつけている」と考えればよい.この場合,エンターキーを押しても何も出力されないが,以下のように名前でオブジェクトを参照し,値を表示することができる.

この例では整数値に名前をつけたが,浮動小数点数や文字列にも名前をつけ,名前でデータを参照することができる.

また,名前から値の型を表示することもできる.

演算結果を変数に代入

代入文の右辺には演算を記述することができ,演算結果に名前をつけて処理を記述することができる.

変数で演算

変数で値を参照して演算することができる.

変数で演算し,演算結果を変数に代入

代入文の右辺には変数を使用した演算を記述することができる.

これにより,あるデータにわかりやすい名前をつけ,演算し,演算結果にまたわかりやすい名前をつける,ということを繰り返すことができ,最終的に複雑な処理を記述することが可能になる.

例えば,時給と1日に働く時間と1週間に働く日数にそれぞれ名前をつけ,週給を求める処理は以下のように記述できる.

代入文の左辺と右辺に同じ変数を使用すると,右辺の演算結果に新しく名前がつけられる(変数の値が更新される).

課題

課題0

時給,1日に働く時間,1週間に働く日数から週給を求めよ.

課題1

時給,1日に働く時間,1週間に働く日数,1月に働く週数から月給を求めよ.

課題2

家から大学までの片道の交通費から往復の交通費を求めよ.

課題3

家から大学までの片道の交通費,1週間に通う日数から1週間の交通費を求めよ.

課題4

家から大学までの片道の交通費,1週間に通う日数,1月に通う週数から1ヶ月の交通費を求めよ.

課題5

家から大学までの片道の交通費,1週間に通う日数,1月に通う週数から1ヶ月の交通費を求め,1月分の定期代との差額を求めよ.

課題6

1分間の秒数,1時間の分から1時間の秒数を求めよ.

課題7

1分間の秒数,1時間の分,1日の時間から1日の秒数を求めよ.

課題8

1分間の秒数,1時間の分,1日の時間,1年の日数から1年の秒数を求めよ.

課題9

自分が生まれた日から今年の誕生日までのおおよその秒数を求めよ.