PyCharmの使い方(Pythonファイル)

目的

ここまでは1行ずつコマンドを入力すると結果が出力される対話型インタプリタを使用した.Pythonでは,コードをテキストファイルに保存し,まとめて実行することができる.ここでは,PyCharmにおけるPythonファイルの扱い方を学ぶ.

説明

インタフェース

Pythonファイルを作る

PyCharmでPythonファイルを作るには以下のようにすればよい.

  • Projectツールウィンドウでファイルを作りたいフォルダを右クリックする.
  • コンテキストメニューから「New」「Python File」を選択する.
  • ファイル名(例えばprogram)を入力する.
  • 拡張子「.py」が付いたファイル名(例えばprogram.py)がProjectツールウィンドウに表示され,エディタにファイル名のタブができ,ファイルの内容が表示される.

Pythonファイルにコードを記述する

エディタをクリックし,コードを記述する.対話型インタプリタでは入力プロンプトに例えば「0」や「’Hello.’」と入力し,エンターキーを押すと,入力した数値や文字列が表示された.Pythonファイルで結果を出力するにはprint関数を使用する必要がある.

Pythonファイルを実行する

PyCharmでPythonファイルを実行するには以下のようにすればよい.

  • 実行したいPythonファイル(例えばprogram.py)をエディタで表示する.
  • エディタを右クリックする.
  • コンテキストメニューから「Run ‘プログラム名’」(例えば「Run ‘program’」)を選択する.
  • Runツールウィンドウに結果が出力される.

上記のプログラムの出力は以下のようになる.

f文字列

print関数で文字列中に変数の値を出力したい場合,f文字列を使用すればよい.f文字列とは文字列の前にfをつけたもので,f文字列中に中括弧で囲んで変数名を記述すると,その部分に値が表示される.

上のようなコードを実行すると,以下のように表示される.

また,中括弧の中には演算子を記述することができ,演算結果を表示することができる.

課題

課題0

時給,1日に働く時間,1週間に働く日数,1月に働く週数から月給を求め,表示せよ.

課題1

家から大学までの片道の交通費,1週間に通う日数,1月に通う週数から1ヶ月の交通費を求め,1月分の定期代との差額を求め,表示せよ.

課題2

自分が生まれた日から今年の誕生日までのおおよその秒数を求め,表示せよ.

課題3

英語・数学・国語・理科・社会の点数からなるリストを作成し,理科の点数を物理の点数と化学の点数のリストに変更し,表示せよ.

課題4

月曜から日曜のリストを作成し,週末(土日)のリストを取り出し,表示せよ.

課題5

1月から12月のタプルを作成し,秋の月のタプルを逆順で取り出し,表示せよ.

課題6

月曜から日曜のタプルを作成し,平日のタプルを取り出し,表示せよ.

課題7

名前・年齢・身長からなる辞書を作成し,年齢を表示せよ.

課題8

名前・年齢・身長からなる辞書を作成し,趣味と血液型を追加し,表示せよ.

課題9

誕生日の星座の集合を作成し,表示せよ.