目的
Pythonでは,1行ずつコマンドを入力すると結果が出力される対話型インタプリタが利用できる.ここでは,Pythonの統合開発環境PyCharmにおける対話型インタプリタの使い方を学ぶ.
説明
インタフェース
対話型インタプリタの使い方
PyCharmで対話型インタプリタを使用するには以下のようにすればよい.
- ステータスバーの上の「Python Console」をクリックする.
- Python Consoleがツールウィンドウとして表示される.
- 「In[2]:」のような入力用のプロンプトが表示される.
- 入力用プロンプトに例えば数値「0」を入力し,エンターキーを押す.
- 「Out[2]: 0」のように入力した値「0」が表示される.
数値
Pythonの対話型インタプリタで数値を入力すると,入力した数値が出力される.
文字列
Pythonで文字列を表現するには,文字列をシングルクォーテーション(’)かダブルクォーテーション(”)かトリプルクォーテーション(”’または”””)で囲めばよい.対話型インタプリタで文字列を入力すると,入力した文字列が出力される.
算術演算
Pythonでは数値データに対して算術演算ができる.使用できる算術演算子は以下の通りである.
- +
- 加算
- –
- 減算
- *
- 乗算
- /
- 浮動小数点数の除算
- //
- 整数の除算(切り捨て)
- %
- 剰余(余りを求める)
- **
- 累乗
対話型インタプリタで算術演算を入力すると,演算結果が出力される.
算術演算子の優先順位は数学における優先順位と同じであり,演算の順序を変えたい場合も数学と同様に括弧()を使用すればよい.
文字列の連結
演算子「+」は文字列の連結にも使用できる.
課題
課題0
時給1100円で5時間働いたときの給料を求めよ.
課題1
時給1200円で1日4時間,週3日働いときの週給を求めよ.
課題2
時給1300円で1日3時間,週4日,月4週働いたときの月給を求めよ.
課題3
片道230円で週4日往復するとき,1週間にかかる運賃を求めよ.
課題4
片道270円で週3日,月4週往復するとき,1月にかかる運賃を求めよ.
課題5
1350キロカロリーのピザ2枚を3人で等分して食べたときの1人あたりの摂取カロリーを求めよ.
課題6
1450キロカロリーのピザ3枚を5人で等分して食べた.1時間歩くと450キロカロリー消費できるものとすると,食べた分のカロリーを消費するには何時間何分歩く必要があるか?
課題7
自己紹介文を表示させよ.
課題8
「I’m not in the mood for pizza.」と表示させよ.
課題9
「He said, “It won’t happen again.”」と表示させよ.